制作過程 – 第 7 部

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制作チーム:最初に
制作チーム:震災直後のボランティア活動(東北)
制作チーム:撮影(東北)
制作チーム:編集(米国加州)
制作チーム:音響(東京)
制作チーム:ポスプロ(東京)
制作チーム:アニメーション(日本、韓国、中国)
制作チーム:詩の朗読
制作チーム:グラフィックス
制作チーム:記録・翻訳・字幕
制作チーム:エンディングロール
制作過程

animation_screen2copyこの作品のオープニングはアニメ監督、長濱博史氏および、アニメプロダクション、スタジオディーンの野口和紀氏によるアニメーションで始まる。本作品のほかの協力者同様、彼らもまたボランティアでその才能と技術を提供してくれた。またスタジオディーンはアニメーションスタジオ・アートランド、プロダクションI.G、スタジオコメットを紹介してくれた。韓国のE-Choアニメーションおよび中国のディーン&チャイナアニメーションも協力してくれた。

そのおかげですばらしいアニメーションが完成した。染絵手ぬぐい風のアニメーションで、動きはとてもゆっくりだ。東北の気質を表現したかったのと、東北の美しい風景を早く、また見たいという願いがこめられた、多くの手や心が描かれている。

p4j_anime01_20110924_web_bug_smスチュウは、「America’s Greatest Otaku」で長濱氏に日本アニメ業界の代表として出演してもらって以来、付き合いがあった。東北から長濱氏に電話をしたときからスチュウはこの作品のオープニングはアニメにすると心に決めていた。

数か月後、アメリカから東京に戻ったスチュウは長濱氏から野口氏を紹介され、ドキュメンタリー映画の中でどのようにアニメを取り入れるか、3人で話し合った。その2日後、野口氏と長濱氏は石巻の湊小の避難所に向かうスチュウに同行。被災者やボランティアの人々に会ったり、被災地を見学したりした。

野口氏は被災者がアニメについてどう思うかを心配していた。こんな深刻な状況をアニメにしたら、軽薄だと被災者の人たちを不快にさせてはしまわないだろうか。そこで、伝統を取り入れた、重みのある絵にして東北の文化や人々への敬意を表したらどうかという話になった。すると長濱氏が手ぬぐいの絵のようなタッチを提案してきた。野口氏は、東北出身で家族が津波で被害を受けたスタジオディーンのアニメーターにそのアイディアを話した。彼女は被災者の家族として、そういうアニメーションなら作ってもらったら嬉しい、と全員を安堵させ、オープニングはアニメーションを使うことが決まった。

スチュウは作品中で、名もなきヒーローたちの津波が起こる前の生活も紹介したかった。夢のような過去の記憶として。そこで長濱氏がその再現をアニメーションですることになった。まず、ストーリーボードを作り、それをもとにアニメ化していく。韓国や中国のアニメスタジオが細かい作業を一手に引き受け、アニメーションは完成した。

アニメーション上のフォントデザインおよびグラフィックで手を貸してくれたのは金子ゆかり氏。スチュウはフォントデザインにも力を入れており、復興が始まったころのみんなの感情を表すフォントにしたいと考えていた。

アニメーションの制作が進む中、奥田民生氏はそこに当てる音楽“jp”を作曲していた。仕上がってみるとまるで音楽に合わせてアニメーションを作ったかのようにぴったりマッチした。

長濱博史

長濵 博史は、日本のアニメーター、アニメーション監督、演出家。大分県出身。東京デザイナー学院卒業。1990年にマッドハウスに入社。動画、原画として数々の作品に参加した後、フリーランスになる。1996年に放映されたテレビアニメーション『少女革命ウテナ』のコンセプトデザイン以降、プリプロダクションでの作品参加も多くなる。 『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 』に参加したことで大地丙太郎との交流が深まり、数々の大地監督作品に参加している。 2005年『蟲師』にて初監督。原作漫画の世界観を壊すことなく構成した映像により、評価を得る。

野口和紀

ディーンスタジオ社長。サンライズスタジオからアニメーターを率いて独立。

スタジオディーン

TVアニメ、「アキラ」「カウボーイビバップ」などを手掛けた。また、劇場映画「Read Or Die OAV 」、「功殻機動隊S.A.C」、そして最近のTVアニメ、「ヘタリアHetalia Axis Powers」「ペルソナ4」「Tiger & Bunny」なども制作。

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