制作過程 – 第 6 部

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制作チーム:最初に
制作チーム:震災直後のボランティア活動(東北)
制作チーム:撮影(東北)
制作チーム:編集(米国加州)
制作チーム:音響(東京)
制作チーム:ポスプロ(東京)
制作チーム:アニメーション(日本、韓国、中国)
制作チーム:詩の朗読
制作チーム:グラフィックス
制作チーム:記録・翻訳・字幕
制作チーム:エンディングロール
制作過程

AtWork最近ではファイナルカットを使って自分のパソコンで映画一本の編集ができてしまう。ハリウッドのプロでさえそうしている。しかし劇場で上映される映画には専門家の色調整(カラーグレーディング)が必須で、オンライン編集が必要となる。

予算のない、非営利の、すべてがボランティアで制作している「Pray for Japan ~心を一つに~」にそのような予算はない。スチュウは思い悩んでいた。そんな矢先、友人の秋山貴彦が東京のポストプロダクション会社、キューテックの平野則之氏を紹介してくれた。

キューテックはスチュウが作ったトレーラーに感激し、また彼の東北の被災者に対する思い、そして日本に対する愛情に心を打たれた。梶尾徹社長はすぐにボランティアでポスプロの協力をすることを受諾した。

色調整は一週間、カフェイン漬けになりながらも夜を徹し、行われた。カラリストの今塚誠氏とそのチーム(南綾香氏と水谷元彦氏)はスチュウのイメージしていた、クラシックな感じを出しつつ、風景の美しさを最大限に引き出すため、色あせた感じの色に仕上げてくれた。

post_qtec_20111024_bug_sm色調整のあとはオンライン編集。最終の音、色調整、グラフィック、アニメーション、字幕、スーパーなどすべてが入った最終のオフライン編集をひとつにした。それぞれのタイミングを合わせてくれたのはキューテックのオンライン編集チーム(元気いっぱいの南さんと物静かな水谷さん)。彼らはさらに丸1週間の徹夜作業とスチュウのつまらないジョークに付き合い、バラバラだった映画をひとつにした。

この作業において、ポストプロダクションスーパーバイザーの照井一宏氏が進行を勤め、藤浪しのぶ氏と山元英彦氏がスケジュールや部屋などのアレンジをしてくれた。そしてキューテックはHDでDCP上映できるよう手配してくれた。

キューテックのスタッフ:

スタジオ・マネージャー: 古迫智典、藤浪しのぶ、平野則之

スタジオ・コーディネーター: 山元英彦

スタジオ・スーパーバイザー: 照井一宏

グレーディング: 今塚誠

iQエディター: 水谷元彦

iQエディター: 南綾香

エグゼクティブ プロデューサー: 梶尾徹

キューテックは1990年代、アニメがピークを迎えた時期に設立され、今年で23年になる。アニメの多くのヒットシリーズを生み出したバンダイ・ビジュアル株式会社が主要株主になっている。

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