制作過程 – 第 4 部

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制作過程

Editing, Burbank, CA, US

FineCut_smカリフォルニア州バーバンクの“メディアシティ”内にある小さいが居心地は悪くないオフィスで、編集者たちがスチュウのディレクションのもと、4テラバイトのフルHD(1080p/24fps)映像を88分の映画に編集する作業にあたった。撮影がデュアル・システム(映像と音声が別々のシステム)で行われたため、まずは映像と音声をシンクロさせる必要があった。それが終了して初めて編集に入った。

編集チームはスチュウがさまざまなところから集めた優秀なメンバーで構成された。1人は学校を卒業したばかり。映画学校の学生で、夏休みを利用して働いてくれた人もいた。そのほかのメンバーは何年も編集経験のあるプロだった。ハリウッド映画、テレビ、ケーブルなどで活躍する彼らは、忙しいスケジュールをやりくりし、この映画のために時間を割いてくれた。

(写真:スチュウ、見田伸夫、香川“パンチータ”恵美子)

CurryLunch_bug_sm編集作業が続いている中、スチュウが1週間の撮影に出かけ、追加で1テラバイトのHDデータを持ち帰った。撮影に戻った目的は、ストーリーの流れを明確にするために必要なフッテージや不足していた映像を撮ることだったが、たまたま夏祭りの様子をおさめることができた。これは計画していたものではなく、新たに加わった映像なので、全体的な映画の流れにどう組み入れるかを思索しなければならなかった。

そしてそのシーンは映画の中で鯉のぼりのシーンと並ぶ、象徴的なシーンとなった。灯篭が石巻の中心を流れる川に浮かぶ映像だ。灯篭は先祖の魂と津波で亡くなった何千人もの魂の象徴。ポスターにも灯篭が川を流れる写真が使われている。

(写真: 見田伸夫、香川“パンチータ”恵美子がやっとありついたランチ)

norikoスチュウが日本に戻らなければならない日が近づき、ようやく“ピクチャーロック”が完成する。編集チームにとって大きな達成感を得られた日だった。部分部分ではなく、ひとつの映画としてまとまった瞬間だ。あるものにとっては映画製作を学ぶ場であり、またあるものにとってはキャリアをつけた場だった。メンバーは全員、確実に何かを掴んだことを実感した。

(写真:編集者の星、宮川紀子)

編集チーム、バーバンク

編集:香川恵美子、木村晋、宮川紀子、見田伸夫

編集補助:木ノ内 大介

編集アシスタント:ミッシェル・クライン・ハッス

Ms.Geekミッシェル・クライン・ハッス

私は2011年6月から「Pray for Japan ~心を一つに~」 のチームに加わった。LAヴァレーカレッジのメディアアーツ学部を卒業したばかりだった。スチュウ・リービーのFacebookでポストプロダクションの手伝いをする人を募集しているという案内を見て、すぐに返事をした。

私は編集メンバー、恵美子、晋、伸夫、紀子がスムースに編集ができるよう、さまざまな雑用を引き受けた。苦情はなかったので失敗はしていないと信じている。

スチュウは自分で何かやってみれば?と言ってくれた。今は計画中だ。

木村 晋
東京生まれ。ボストンで映像編集を勉強した後に日米でCMや企業ビデオを編集してきた。ディズニーやフォックスなどの仕事も行い、テレビ番組や映画の経験もあり。編集者団体の委員でFilm IndependentのProject Involveにも参加。ロスで奥さんと息子と住んでいる。

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